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執筆者の写真あおぞらケアグループ広報部

ALS安楽死殺人についての考察①

介護施設での接遇研修でよくある間違いは、職員のタメ口をなんとかしようとして、お辞儀の角度とかオフィシャルな礼儀作法を教えようとするパターンです。


介護施設でご利用者さんとタメ口で話す人も、敬語を知らないわけではないので、仮にコンビニで働くとするとお客さんとは敬語で話します。

介護施設で化粧もせずにひどい格好で働く人も、オフィシャルな場に行く時は正装をします。

これらを分つものは、相手が敬意を払うべき人物かどうか?場所かどうか?という意識です。


介護施設でのタメ口の会話は認知症高齢者や障害者に対しての差別でしかありません。


社会福祉としての介護職の歴史は、権利を軽視されがちな人々の権利擁護の歴史であり、介護職の仕事の中に権利擁護はその一要素として入っています。


タメ口で高齢者と会話してしまう介護職は「介護のようなこと」をしているだけです。 なので介護職としての楽しさや誇りなどは生まれる訳もなく、ただ、8時間我慢して給料をもらう「汚い、きつい」苦役にしかならない訳です。


そういう介護施設で「相互の認識の不一致」のまま、心を殺されながら人生の最期を迎える高齢者や障害者を我が事として考えると、この世の地獄だなと感じます。

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